2月の書籍情報
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原書房
なぜ人は自ら痛みを得ようとするのか
2,970円(税込)痛い、暑い、辛い、苦しい その先にあるものとは――宗教的ムチ打ち、サウナ、トウガラシ大食い競争、ウルトラマラソン。人が意図的に「苦痛」を選ぶとき、それが脳内でいかにして「快楽」に変換されるのか。不合理で魅力的、健全であり危険な、限界を超える行為の仕組みを解き明かす。
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原書房
世界の食はどうなるか
4,180円(税込)パンデミック、戦争、気候変動と人工知能、先進国の飢餓、3Dプリンターで作る食品、都市農業、海の農場、培養肉、食の安全性、ハイブリッドな市場、スーパーマーケットの役割とパラダイムシフト、食品ロス、eコマース、未来の食と流通ネットワークなどさまざまなテーマを取り上げ、具体的事例とともに、現状やトレンドを徹底分析。あらゆる食品専門家にとっての必読書!
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平凡社
チェコ・アヴァンギャルド
―ブックデザインにみる文芸運動小史―2,420円(税込)20世紀初頭、あらゆる前衛芸術の波が突入した「欧州のへそ」プラハ。そこで生まれたダイナミックな芸術交流を俯瞰し、「日常生活のアート化」を目指したアヴァンギャルド運動を、ブックデザインの視点から編さん。今に至るチェコ・カルチャーの魅力の源流を、200点以上のカラー図版とともにたどる。
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平凡社
速水御舟随筆集 梯子を登り返す勇気
1,870円(税込)いかにすれば絵画に生命は宿るのか。写実を追求した先にはどのような境地が待つのか。鮮やかな色と幻想的な主題で、日本画の新たな可能性を切り拓いた画家・速水御舟が、試行錯誤を重ねつつ制作に向かう心情や旅の記憶、また人生についてを穏やかな言葉で紡ぐ。御舟を知る人々の随筆も収録。
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吉川弘文館
雪と暮らす古代の人々
1,870円(税込)古来、雪は生活にさまざまな影響をもたらしてきたが、古代の人々は雪とどのように向き合ったのだろうか。儀式が中止や延期になることもあったが、雪を吉兆ととらえ、雪山作りや雪見を楽しむ都の貴族たち。一方、北国では大雪で交通が滞り、建物は倒壊。吹雪のなかで戦闘が行われることもあった。雪を通して古代の暮らしを描き出す初めての試み。
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吉川弘文館
高台院
2,530円(税込)豊臣秀吉の第一位の妻、浅野寧。織田信長の家臣として日々戦場の夫を支えつつ、大名の妻としての自分磨きの前半生を送る。その成果は関白豊臣家の誕生後に発揮され、「北政所」の名に恥じない役割を果たした。秀吉死後は「高台院」を名乗り、浅井茶々と豊臣家存続に尽力する。従来の「糟糠(そうこう)の妻」イメージの「北政所」像を見直し、等身大の姿に迫る。
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朝倉書店
郷土史年表・資料集
22,000円(税込)『郷土史大辞典』各巻と、『郷土史大系』掲載の事項を地方別にまとめた年表と郷土史研究に必要な資料集。半世紀に渡る郷土史研究の成果から,新たな地域像・郷土像を浮彫りにする。
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朝倉書店
人物で読む心理学事典
8,800円(税込)心理学に関する人名から引く、心理学理論事典。定番の人物だけでなく、今まであまり取り上げられることがなかった人物や、日本人も含め、その人物および心理学の意義やおもしろさを伝える。見返しには本書で取り上げた66名の生没年表付き。
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国書刊行会
トゥーサン版 ルバイヤート
2,860円(税込)生と死と運命の瞑想、バラと盃の愉楽——聖書と並ぶ全世界的な古典『ルバイヤート』待望の新訳版。原作の感覚と感情を見事に伝えることを完璧な技量で成し遂げたと評される、吹きゆく微風のように軽やかな、フランツ・トゥーサンによる大胆かつ流麗なフランス語散文訳版からの初めての邦訳。全170首を完訳、挿絵も多数収録。
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国書刊行会
和田誠 映画の仕事
3,520円(税込)日本を代表するグラフィックデザイナー・イラストレーター、そして映画監督としても活躍した和田誠。その生涯を通して創造の泉であり、人生の友であった「映画」にまつわる、知った・描いた・語った・集めた・撮った仕事を余すところなくオールカラーで紹介。最高の“映画ファン”による、限りない映画愛をいまここに。お楽しみはこれからだ!
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東京書籍
無人島、研究と冒険、半分半分。
1,760円(税込)絶海の孤島、南硫黄島。本州から南に1200kmの場所にあり、その開闢以来人類が2度しか登頂したことのない、原生の生態系が残る奇跡の島である。本書はその島に特別なミッションを受けて挑む研究者たちの姿を、臨場感あふれる筆致で描く冒険小説であるとともに、進化や生態についての研究成果報告書でもある。
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東京書籍
ゲノムでたどる古代の日本列島
1,870円(税込)人類が初めて日本列島にやってきたのは約4万年前。日本列島のはじまりを築いた人々は、どんな生活をしていたのだろうか。ゲノムを読むと何がわかるのか?日本列島人の起源と成立をさぐる研究プロジェクト「ヤポネシアゲノム」のメンバーによる、珠玉の科学エッセイ集。
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日本評論社
日本のM&A150年史
―[日本企業はどう成長してきたか]―3,520円(税込)企業のM&A(合併と買収)の動機と成果を、日本企業が明治期以降の150年間に行ってきたM&Aを題材として、理論的、歴史的に解説。本書を通読することで、M&Aの理論と戦略、歴史、ケース・スタディの基礎知識を、日本経済の歴史も学びつつ得ることができる。
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日本評論社
こころの科学234号
1,496円(税込)特別企画は「『こころの病気』と呼ぶ前に」。医療にとどまらない支援の全体を考える時、ある人を「こころの病気」と呼ぶことにはどんな意味があるのか。精神科診断の意味を、診断の一歩手前でさまざまな角度から考える。
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白水社
地図で読む戦争の時代[増補新版]
―描かれた日本、描かれなかった日本―2,310円(税込)蛇行を繰り返す線路、不自然な円形の区画、広大な空き地。さまざまな用途や時代の地図をもとに、日本がかかわった「戦争」の痕跡をさぐっていく。軍用地や軍用鉄道は戦後どのような変遷を遂げたのか。また、日本の支配下にあった朝鮮や台湾、満洲国の地図はいかに描かれていたのか。地図から日本の歩みが立体的に浮かび上がる。掲載地図130点以上。
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白水社
山の上ホテル物語
1,320円(税込)東京・神田駿河台にあり、2024年2月に惜しまれつつ営業を休止した「山の上ホテル」は、多くの作家に愛され、数々の名作を生み出す影の力となってきた。創業者をはじめ支配人たちが語る作家たちの素顔を通して、50年にわたる文壇の一面を浮き彫りにするとともに、特別なホテルを目指すスタッフたちの情熱を描く。ロングセラー10刷。