賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

共に変える、共に創る、未来へ

Let’s change our behavior. And create our future.

- 2023元日 賛同企業代表者メッセージ -

杉田啓三

「学問知」の伝道者として
歩み続ける

杉田啓三
株式会社ミネルヴァ書房 代表取締役社長

小社は、今年9月1日に創業75年を迎える。一つの節目として創業者の“志”を改めて問う機会にしたい。先代が、戦後間もない1948(昭和23)年に京都・北白川で文字通り「机と電話一本」で始めたのがミネルヴァ書房。出版に対する熱い思いは社名に端的に表れている。
最初の出版物である「論理学入門」の共著者の一人、哲学者の武田弘道氏が社名の生みの親。「ミネルヴァのフクロウは迫りくる黄昏を待って飛び立つ」というヘーゲルの言葉にちなみ、ミネルヴァ(知の神様)を社名に冠し、その使者であるフクロウをロゴマークとした。そのネーミングの妙に今更ながら感心する。
ところが、昨秋読者からの指摘に驚いたことがあった。「フクロウ」のロゴを拡大してみると、てっきりデザインの一部だとばかり思っていた所に、「Ars longa, vita brevis.」と欧文が記されている。広報担当者が調べてみると、ラテン語で「技術は長く、人生は短い」(直訳)と書かれており、転じて「芸術は長く、人生は短し」を意味し、元はヒポクラテスの箴言が転用されたものだという。何千回とこのロゴを使ってきたのに全く気づかなかった。己の不明を恥じるばかりである。
いずれにしても、名は体を表す。名実ともに「学問知」の伝道者として、社員一同初心に返り、読者に喜ばれる充実した企画内容の書籍を京都からお届けしていく所存です。ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

株式会社 ミネルヴァ書房

京都市山科区日ノ岡堤谷町1
Tel.075-581-5191 
https://www.minervashobo.co.jp/