賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

共に変える、共に創る、未来へ

Let’s change our behavior. And create our future.

- 2023元日 賛同企業代表者メッセージ -

伊藤真宏

無関心という危機

伊藤真宏
佛教大学 学長

SDGs(持続可能な開発目標)は地球規模の解決課題として掲げられた目標であり、すべての国と人々が協力して取り組む必要性を有している。なぜなら、地球は一つであり、私たちはこの星でしか生きられないからである。地球が危機にひんしていることを共有し、そこから脱却するために、すべての国と人々が手を携えなければならない。
その中で一番の問題、それは無関心であろう。貧困、紛争、気候変動、感染症などといった課題は、私たちの暮らしと直結し、誰もが危機に巻き込まれる可能性を持つ。無関心では、危機から目を背けることにしかならない。SDGsの国連採択は2015年。すでに7年が経過した。この間、私たちは無関心ではなかっただろうか。
佛教大学は、SDGsの取り組みの一つとして、21年設立の「カーボンニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参画し、エコキャンパス実現を目指している。これらが学生や大学を取り巻く人々の関心をさらに呼び起こし、7年後に迫る30年の目標達成につながることを期している。
法然上人は性別を問わず、あらゆる地域・階層・職業の人に分け隔てなく救いの手を差し伸べた。誰一人取り残すことなく、幸せになることを願ってのことである。
その精神を継承する私たちは、改めてSDGsの重要性を認識しつつ、力を合わせてこの取り組みを推進していく所存である。

佛教大学

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