電力の「家産家消」で
社会課題の解決に寄与

武田一平
ニチコン株式会社 代表取締役会長

昨今の電気代高騰や電力需給逼迫の懸念は、人々の暮らしに大きな影響を与えています。さらに、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」実現に向けた動きが世界的に加速する中、電気自動車（EV）の普及も拡大しています。そこで当社は電力を家で作って家で使う「家産家消」を提案しています。
ニチコンは業界に先駆けて、太陽光発電を無駄なく有効活用できるさまざまな製品を市場に展開してきました。世界で初めて開発した「V2H（Vehicle to Home）システム」や、太陽光で発電した電気を家庭だけでなくEVにも活用できる「トライブリッド蓄電システム」は、当社独自の技術です。昨年10月には「家産家消」を体験できるモデルハウス「ニチコン明るい未来館」をグループ会社のニチコン亀岡（亀岡市）に完成させました。
当社は、「価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献する」という経営理念を掲げ、グループ一丸となって社会的価値と経済的価値の創出に努めています。私たちは自らを製造業ではなく、「創造業」であると認識しており、自分たちの真の使命は単なるモノづくりではなく、社会のさまざまな課題を解決できるような「コトづくり」にあると考えています。
これからも人々の日々の暮らしから社会課題の解決に至るまで、幅広くサステナブル（持続可能）な社会の実現に貢献してまいります。