印刷を通して
未来に文化を伝える

木下宗昭
佐川印刷株式会社 代表取締役会長

謹んで新年のごあいさつを申し上げます｡旧年中は格別なるご厚誼を賜り､厚く御礼申し上げます｡
2023年の京都における話題の一つが､文化庁の京都移転です｡3月27日から業務を始められますが､今回の移転では｢日本全国の文化の力による地方創生､地域の多様な文化の掘り起こしや磨き上げによる文化芸術の振興｣を意義の一つに掲げておられます｡
いま､われわれが目にする文化芸術は､それぞれの時代から絵画や文献､手記などを通じて現代に伝えられてきたものです｡特に京都では多くの伝統芸能や神社仏閣､美術品や図録などを通じてそれらが残されており､現代のわれわれも当時の文化を振り返ることができます｡
当社が手掛ける印刷も､紙やフィルム､最近ではデジタルメディアなども含めて､さまざまな記録媒体へ多彩な情報を記載し､距離や時代を超えて他の人に伝えることができます｡チラシやパンフレット､商品カタログや記録映像も､未来の人々から見れば､今のわれわれの文化を表す存在です｡お客さまと共に創造していくお仕事一つ一つが､後世に引き継がれていく文化の一部であると考え､常により良い製品をお届けすることで､文化伝承の一助となれるよう､今後もより一層努力を続けてまいります｡