教育DXと
次代を担う人材の育成

黒坂　光
京都産業大学 学長

近年の閉塞と抑圧を乗り越えて、久方ぶりに将来に向けて投射される一筋の光明を見るような希望に満ちた新年を迎えています。ほぼ3年にもなるコロナ禍は、社会経済活動を停滞させる一方で世界の変化を加速し、一足飛びに10年、20年後の社会を考える良い契機となりました。コロナと共存する今後の社会では、デジタル化の推進による快適な生活環境の創造、新産業の創出による市場の開拓などが求められています。
京都産業大学は「将来の社会を担って立つ人材の育成」を建学の精神に掲げています。本学はデジタル革命の時代「Society5.0」をけん引し、社会のさまざまな要請に応える人材を育成するために、教育DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進による「スマートキャンパス」の実現を目指し、さらにアントレプレナー（起業家）育成教育を実施します。最先端のデジタル技術を導入した教育システムとキャンパス環境の下で、全10学部の教員が参画する文理融合型の教育を行い、新時代を切り開くベンチャー精神みなぎる人材を育成します。
本学は卯年を飛躍とチャレンジの年とすべく、「明朗公正で、失敗を恐れず新しいことにチャレンジし、最後までやりぬく」という本学の学生に脈々と受け継がれる「神山スピリット」を胸に、大学改革に果敢に取り組み、これからも産業界に貢献できる人材を育成していきます。