50年を顧みて

米田 多智夫
オーシャン貿易株式会社 代表取締役会長

新年明けましておめでとうございます。
わが社は、本年1月12日に創立50年を迎えます。創業当初こそ赤字だったものの、それ以降毎期黒字経営を続けています。コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻、記録的な円安など、予想できないことが立て続けに起こる中でも増収増益を維持しました。世界を相手に生鮮品を扱う商社であるわが社にとっても、その影響は少なからずありましたが、独自性のある商材の開発、社員やパートナー、取引先企業の皆さまの協力でこの難局を乗り越えることができました。まずは感謝申し上げたいと思います。
わが社にとって、これまでの50年は成長の時代でした。次の半世紀はさらに難しい多くの課題を抱え、より困難な局面に遭遇するかもしれません。しかし私は、そう悲観していません。柔軟な発想で果敢に挑戦する社風と、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の企業理念「三方良し」を順守すれば、社会から支持され続けると確信しています。
また、近年関心が高まっている持続可能な社会の実現も当然果たすべき責務です。社内に「SDGｓチーム」を立ち上げ、2030年に向けた高い目標を掲げ、取り組んでいます。経済の先行きは不透明、国際政治は混迷、不確実性の高い時代だからこそ、強い信念を持って、知恵を絞り、挑戦し続けていきます。