「オレンジ」キャンペーン
シニア世代イベントに出展
◉SKY人生100年フェスタ 2022

パネル展示の様子

 本紙認知症啓発キャンペーン「オレンジ 認知症とともに生きる」は、12月3日、4日にみやこめっせ(左京区)で開催された「SKY人生100年フェスタ 2022」(京都府・京都SKYセンター主催)の会場でパネル展を開催した。

 同イベントは「暮らしの情報提供(企業展)」「世代交流(高校生横丁)」「スマホ相談」「サークル活動の紹介」の4つのコーナーを通して、人生100年時代の到来とともに、シニアの人たちが心豊かに過ごすためのヒントを紹介。4日には、笑福亭晃瓶さんと中村薫さんのトークショーも行われ、シニア世代を中心に多くの来場者でにぎわった。
 パネル展では、今年1月から毎月掲載したシリーズ紙面を展示。来場者は興味深くパネルを読み、認知症に関する理解を深めていた。

だれもが利用しやすい図書館を目指して
岩倉図書館

岩倉図書館の認知症にやさしい本棚

 全国に約3300館ある公共図書館は、地域住民から日常的に利用される施設として、地域の課題解決支援にも取り組む。近年では、認知症との関わり方についても模索しながら、さまざまな試みが進められている。
 岩倉図書館(左京区)館長の井上典子さんは、2015年から市内の図書館で、認知症に関する展示やイベントなどを通して、利用者に情報提供と啓発を行ってきた。
 昨年、同館では「認知症にやさしい図書館」企画として、新聞を活用した認知症の人と地域の人が交流するワークショップを実施した。

また、児童向けの認知症サポーター養成講座を児童館等と協力して行うなど、認知症への理解を深める活動を続けている。この他にも、医療機関や大学など多職種と連携しながら、だれもが利用しやすい図書館を目指してサービスを提供している。井上さんは「認知症になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を送ることができるように、図書館の役割を考え取り組み続けていきたい」と語る。

地域の企業、事業所ができることを学ぶ
京都高齢者あんしんサポート企業養成研修

6月29日京府医師会館での様子

  
認定ステッカー

 京都府、京都地域包括ケア推進機構は、「京都高齢者あんしんサポート企業養成研修」を6月29日に府医師会館(中京区)で開催。府内の事業所や企業から29人が参加した。「京都高齢者あんしんサポート企業」は、府独自の制度。高齢者や認知症の人が安心して暮らせる地域づくりのため、声掛けや買い物支援のほか、必要に応じた相談窓口の紹介や地域における情報発信などを行う。
 研修では、認知症の理解を深める「認知症サポーター養成講座」が実施された後、高齢者や認知症の人への対応のポイントを専門家が解説、府内の認知症相談窓口や制度なども紹介された。受講した事業所は、「京都高齢者あんしんサポート企業」の目印となるステッカーなどを掲示できる。次回は府医師会館で9月12日14時から。
詳細:https://kyoto-np.jp/_JFg3FFM

認知症の人と家族が安心して集う場
京都認知症カフェ連絡会/川北雄一郎さん

 認知症の人とその家族、地域住民、専門職など、誰もが参加できる「認知症カフェ」。京都府内で約170カ所が開設され、参加者が互いの気持ちや情報を共有し、社会との関わりを持てる場となっている。
 認知症カフェ有志でつくる京都認知症カフェ連絡会・事務局長の川北雄一郎さんは、自身も宇治市でカフェの運営に携わりながら、府内の認知症カフェの交流と活性化にも尽力する。「不安を抱える人が、同じ境遇の仲間を見つけ自分らしく生きられる居場所にしてほしい。いつか『認知症カフェ』がなくても安心して暮らせる社会を目指したい」と語る。

コロナ禍以後、交流が途絶えているカフェも多く、オンラインの活用など試行錯誤が続く。「大事なのは交流やつながりを途絶えさせないこと」と力を込めた。
 連絡会では、地域でのカフェ再開の後押しになればと「令和4年度京都認知症カフェセミナー」を7月9日にオンライン配信で実施する。
詳細:https://www.kyoto-ninchisho.org/?p=3646

府内のサポーター30万人以上 地域や職場で受講
認知症サポーター養成講座

 認知症を理解し、認知症の人や家族を支援する人を養成する「認知症サポーター養成講座」は、国が推進し、自治体または企業・職域団体(従業員を対象)が実施する。講座(90分)は専門の研修を受けた「キャラバン・メイト」が講師を務める。

府内の開催数は累計9千回以上、サポーター数は30万人を超えた(21年12月末時点)。 講座回数が府内最多の京都市で開催を受託する市長寿すこやかセンターの谷郁子さんは「認知症の人の目線を講座内容に反映し、認知症になっても安心して暮らせることが参加者に伝われば。今後はサポーターと当事者をつなげ、地域づくりに生かしたい」と語った。

認知症の世界を表現「心の糸」作品展示
*** 展示終了 ***

 認知症に関する取材を続ける写真記者の松村和彦さん(京都新聞社編集局写真部)の作品展がくろちく万蔵ビル(京都市中京区)で開催されている。松村さんが取材を通して出会った人々に焦点を当て、認知症を取り巻く環境や本人の心情などを表現したもので、社会課題の解決を目指す展示空間となっている。5月8日まで。入場無料。


 作品展は京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」のサテライトイベントとして開催。写真家やキュレーターの発掘と支援を目的とした公募型アートフェスティバル「KG+」内のプログラム「KG+SELECT」に選定されたもので、松村さんも含め、国際的に活躍する審査委員によって選出された8組のアーティストの展示で構成されている。
詳細:https://www.kyotographie.jp/kgplus/

下坂厚さん 写真展を開催
「記憶とつなぐ ある写真家の物語」
*** 受付終了 ***


 若年性認知症当事者で写真家としても活動する下坂厚さんの写真展「記憶とつなぐ ある写真家の物語」(京都府主催)が京都市京セラ美術館で3月15日から20日まで開催される。下坂さんの表現や活動の変遷などを通じて一人の若年性認知症の当事者の生き方を紹介する。会場では若年性認知症啓発コーナーも設置、認知症の人の就労イベントも開かれる。
 また、下坂さんとゲストによるギャラリートークも開催。 ①3月18日 松村和彦氏(本紙編集局写真部 記者) ②3月19日 南博史氏(京都外国語大 教授)、各日14〜15時まで。定員30人。いずれも参加無料。詳細:(http://www.pref.kyoto.jp/kourei-engo/news/03kioku.html/