AI時代に向けての
新たな挑戦

中島規巨
株式会社村田製作所 代表取締役社長

謹んで新春のお喜びを申し上げます。
村田製作所は「Innovator in Electronics」をスローガンとして、電子部品を中心に独自の製品を供給し文化の発展に貢献することを目指して、豊かな社会の実現に向けた挑戦を続けています。
2024年より深刻な人手不足や物価高騰に加え、各国の政権交代による将来の不透明さが増し、厳しい経営環境が続いています。
エレクトロニクス産業においては、これからの3年間でAI（人工知能）、クラウド、現実世界を仮想空間で再現するデジタルツインをキーワードとした技術革新が起こると予想されています。このAIによるエレクトロニクス領域の拡大期にさらなる成長機会をつかみ取ることで、非連続な成長を実現していきたいと思います。
今年の干支である巳（み）年は、脱皮する蛇のイメージから「復活と再生」を意味します。また、日本語で同じ音となる「巳」を「実」にかけて、「実を結ぶ」年とも言われるようです。
AIがけん引するエレクトロニクスにおける飛躍的な成長、および社会価値を経済価値に好循環させるサイクルに向けた取り組みが実を結ぶよう、まい進してまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。