経済面コラム
【未来との約束2025】
~京都の未来企業・団体~
世界で一番
ワクワクするビール会社へ
市野周平
アサヒビール株式会社 近畿圏京滋支社 支社長
アサヒビールは、今年も既存市場の活性化と現在着手しつつある新価値の創造で100年後も愛され続ける「未来のビール会社」になるために、挑戦してまいります。五つの重点領域として①ビール強化②High-Value(高付加価値商材)③スマートドリンキング④業務用市場⑤ニッカウヰスキーは変わらず、特にビール強化を推進します。
原点に立ち返り、お客さまが一番「うまい」と思うビールとは何かということを徹底的に調査し「冷え」に着目し、「スーパードライ」の「辛口」のうまさをさらに引き立てることに注力します。2026年の酒税改正の機会や、27年の発売40周年に向けてキンキンに冷えた「スーパードライ」のおいしさを伝えることに取り組みます。
また4月15日には7年ぶりのスタンダードビールの新商品として、苦みにこだわった「アサヒ ザ・ビタリスト」を発売し、ビール好きのお客さまに新たな選択肢をご提案します。スマートドリンキングの分野においても、ノンアルコール商品も続々と投入し、飲める人も飲めない人も楽しめる社会の実現を目指してまいります。「もっともっと、面白くなる。アサヒビール」にぜひご期待ください。
景観に美を添える、
人生の器
篠田 潤
アーキテクチャーリンクライフ(ALL)株式会社 代表取締役
Architecture(建築) Link(つなぐ) Life(人生・生活・命)。「お客さまの人生や命と建築をつなぐことが私たちの使命」という思いを込めた社名です。住宅は家族の暮らしを育む人生の器であり、街並みの一部として存在しています。住むほどに愛着が増し、暮らしが豊かに熟成されますように。景観に美しさを添え、京都の街並みになじみますように。そんな願いが私たちの家づくりの軸になっています。
完全に自由なスタイルで設計し、自社で現場の管理を行い、保証やアフターメンテナンスまで責任を持つのがALLの家づくりです。本物の素材にこだわり、伝統的な美に現代的な感性を加え、職人の技を駆使して、こだわりの詰まった住宅を建築しています。営業スタッフはおらず、広告宣伝もあまり行わない、少数精鋭の会社です。だからこそ無駄な経費を削り、建物にコストを投入して、適正価格で上質な住宅を提供できると自負しています。
これまで150組を超えるお客さま、そしてスタッフや職人たちと共に物語を紡いできました。それら全てが私たちの誇りであり財産です。これからも研さんを重ね、新たな物語を生み出していきたいと思います。
堅忍不抜の心で、
危機を乗り越える
田中恆清
石清水八幡宮 宮司
昨年は世界各地で数多の自然災害、終わらない戦争や紛争、未曽有の凶悪事件が多発し、われわれはその度に心を痛めてきました。国内だけでも、豪雨災害や地震が頻発し、8月には初めて発表された南海トラフ地震臨時情報によって、新幹線をはじめとする基幹交通網にも影響を与え、改めて大地震災害に対する恐怖を、国民全員が身をもって体感し、防災意識がより高まった1年でもありました。
そしてわれわれが乗り越えなければならない危機は自然災害以外にも国内外で山積しております。経済面では止まらない物価高が家計を圧迫し、また外交面では他国からの領海、領空侵犯への対応など、数え上げればきりがなく、まさに本年も内憂外患の1年となるやも知れません。
古来日本人はあらゆる災害や国難から、何度打ちのめされても忍耐強く、粘り強く耐え抜き、皆で力を合わせ、歴史的な復興を何度も遂げてきた民族であります。本年は戦後80年の節目の年であります。今こそ日本人に受け継がれてきた何事にも諦めない堅忍不抜の精神を思い起こして、この時代を共に乗り越え、輝かしい未来に向けて活動していく秋でありましょう。