事業精神の継承と
新たな挑戦

松下芳弘
日新電機株式会社 代表取締役社長

新年おめでとうございます。弊社は1917年に京都で誕生し、育まれ、そして1世紀を超えて、事業を継続しています。2023年5月、住友電気工業の完全子会社になりました。住友の歴史は17世紀、京都に書物と薬の店を開いたことに始まり、同じ頃、京都で開発された銅精錬（南蛮吹き）にさかのぼります。その後、京都から大阪へ拠点を移し、後の別子銅山（愛媛県）の発見により、銅事業を起点として多岐にわたり事業を展開、発展して、現在の住友グループが形成されました。住友の起源である京都の地で事業を営む弊社としては運命を感じます。
住友事業精神に「萬事入精」＝何事に対しても誠心誠意を尽くす、「信用確実」＝何よりも信用を重んじる、常に相手の信頼に応える、「不趨浮利」＝道義にもとる不当な利益を戒める、があります。400年以上継承されてきた住友事業精神を継承すると同時に弊社の社名の由来である「日日新（ひびにあらたに）」の精神、創業以来のベンチャー魂で次の100年に向けて新たなことに果敢に挑戦していきます。
SDGs（持続可能な開発目標）を中核に据えた弊社の中長期計画「VISION2025」では「日新一新」「変化への適応・変化の創造」の方針の下、環境配慮製品拡大など持続可能な社会の実現に向けて貢献するとともに企業の成長発展に取り組んでまいります。