日々の暮らしに「善」を追求し、自らの意志で生きる時代へ
- 2024元日 賛同企業代表者メッセージ -
製品ライフサイクルの
宿命と非連続的な成長
鈴木順也
NISSHA株式会社 代表取締役社長
事業経営は製品ライフサイクルとの闘いの連続だと言っても過言ではない。生産財か消費財かを問わず、全ての製品やサービスにライフサイクルがあり、はやり廃りがある。産業や競争市場の特性により、それが相対的に長いか短いかの差異があるだけだ。
サイクルは、典型的には導入期、成長期、成熟期、そして衰退期に移行する。長寿製品に恵まれるとキャッシュフローは安泰だが、組織は絶えざるイノベーションへの緊張感にさらされず緩慢な社風となり、突発的な危機に脆弱だ。サイクルが短く常に市場から挑戦を受ける場合、投資回収とリターンに目くじらを立てる毎日が続くが、危機への対応力と耐性は培われる。
願わくは、それらの中間となるよう製品ポートフォリオ(構成)を最適化したい。既存製品の連続的な進化による新製品の創出は理想だが、その導入に時間を要するため衰退期に突入してからでは手遅れだ。成熟期に入るまでに次の一手を打ち、タイムギャップのマネジメントが肝要だ。時には買収により大胆な非連続的成長をギャップ解消の突破口とする英断が必要だ。
当社は従来から続く「産業資材事業」と「ディバイス事業」の成長に加え、買収を駆使し「メディカルテクノロジー事業」を立ち上げ非連続的な成長も推進中である。2024年はメディカルが連結売上高の20%を超える水準を見込んでいる。
NISSHA株式会社
京都市中京区壬生花井町3
Tel.075-811-8111
https://www.nissha.com