未来との約束
- 2026元日 賛同企業代表者メッセージ -

今の生き方が未来を
伊藤唯眞
浄土宗総本山 知恩院 第88世・浄土門主
現在(いま)の生き方が未来を創る、といわれています。「年立つ」いまをどう生きるかで未来が決まります。私たちも、いたずらに明かし暮らすことなく、心の清安を保ち、懴悔の自覚、感謝と奉仕の精神を身に付けようではありませんか。
さすれば明日が変わる可能性があります。その先が物質的な繁栄に直結するというものでは決してありませんが、物質よりも尊い心の充実に幸せが見いだせます。わたくしたちは、目に見える「物」中心の世界にあってこそ目に見えない「心」の世界を見落としてはなりません。この観点からすれば、物欲中心の現代社会にあって、心・魂に関する信仰生活の重大性が認められるのであります。
日本人の平均寿命が50歳を超えたのは戦後の1947(昭和22)年であったといわれ、その後の寿命増進は著しく、古希はおろか今では80歳に及んでいます。しかし人命には長短があり、自然の四季のように整然としていません。諸行無常であり、吉田兼好が言うように、人間は「若きにもよらず、強きにもよらず、思いがけぬは死期なり」であります。
それであればこそ、こうして新年を迎え、命があるのは、「ありがたき不思議」(「徒然草」137段)なことなのです。
浄土宗総本山 知恩院
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