今、再び接客の価値を
考える

山崎敏子
株式会社大丸松坂屋百貨店 大丸京都店 執行役員 大丸京都店長

新年明けましておめでとうございます。
2023年の新型コロナウイルス感染症の5類化以降、人々の交流が復活し、祇園祭をはじめ「4年ぶりに完全復活」した行事も多く開催され、大いににぎわう京都の中で新年を迎えられることに感謝いたします。
コロナ禍では、私ども百貨店のビジネスモデルであるリアル店舗での対面販売というものが大きく揺らぎました。一方、人と人のコミュニケーションが少なくなるにつれ、その大切さに気付かされることにもなりました。
人々の交流が復活した今、私たちは「お客さまとのコミュニケーションの大切さ」を再認識し、人が行う接客の価値を高め、お客さまの、そして地域のお役に立ちたいと思いを新たにしております。
「文化とは、どこかにあるものではなくて、生活に入ってきてこそのもの」という言葉を耳にしました。
この京都の街で育まれた素晴らしい文化、芸術、技術、商品を、そのモノが持つストーリーと共にお客さまにお伝えし、暮らしに取り入れていただく、文化、商品とお客さまの生活をつなぐことが、私たちのなりわいです。私たちの接客が、お客さまの気持ちの、日々の暮らしの幸せに役立てるよう、これからも努力を続けてまいります。