文化がつくる未来
- 2025元日 賛同企業代表者メッセージ -
真の働き方改革
続木 創
株式会社進々堂 代表取締役社長
「問題は、如何にしてパンを造るかでない、誰がパンを造るかであります」
進々堂の創業者続木斉が1928年に詠んだ「製造と創造」という詩の一節です。同じ製法、同じ材料でも、誰が作るかで似て非なるパンになる。それがパン作りの難しさであり面白さでもあります。
でもこれはパン作りに限らず、人間の営み全てに共通する真実かもしれません。同じピアノが弾き手によって音色が変わる、同じマニュアルでも作業者によって出来栄えが変わる、同じ言葉も言う人によって伝わり方が変わる・・・。
「仕事に人柄が出る」とはよく言われることですが、人柄どころかその人の生き方そのもの、真摯さ、熱心さ、思いやり、自己鍛錬などが出てしまうのが仕事というものなのですね。
働くという行為も、その人自身の仕事への向き合い方によって、しんどいだけの労苦にも、喜びに満ちた創造的な営みにもなります。「働き方改革」が叫ばれる今の世の中ですが、それは「いかに少なく働くか」ではなく「いかに楽しく働くか」であって欲しいもの。
今年も、喜びに満ち満ちて社員たちと共にパン作りにいそしむ年にしたい。そんなことを願いながら創業者の言葉を味わっています。
株式会社 進々堂
京都市伏見区深草西川原町21-1
Tel.075-525-1913
https://www.shinshindo.jp