賛同企業代表者 文化人 特集・未来へ受け継ぐ
経済面コラム

文化がつくる未来

- 2025元日 賛同企業代表者メッセージ -

北尾和彦

善と悪を超えた世界に
平和がある

北尾和彦
京都薬品工業株式会社 代表取締役会長

新年おめでとうございます。
2025年の干支は「乙巳(きのとみ)」ですが、思想家の安岡正篤先生は「干支の活学」で「乙巳という年は、いかに外界の抵抗力が強くともそれに屈せず、弾力的にとにかく因習生活にけりをつけて雄々しくやってゆくのだ、という意味を表わす」と述べておられます。世界では戦争が絶えませんが、いろんな困難を乗り越え、今年は戦争がなくなり平和が訪れることを願っています。
争いは「自分は正しく正義とし、他を悪として非難する」心から起こります。聖徳太子は十七条憲法の第十で「かれ是とすれば、われ非とす。われ是とすれば、かれ非とす。われ必ずしも聖にあらず。かれかならずしも愚にあらず。ともにこれ凡夫のみ。」とおっしゃっています。自分が聖者でもなく、また他人が愚者でもない。どちらも凡夫(煩悩にとらわれて迷いから抜け出られない者)なのだと。善悪では争いは解決されず、それを越えた世界、執着を離れ我が廃った時、自分の心が平和になり他者との間に平和が訪れます。
当社の社是は「和親協力・誠実報恩」ですが、「和」の心を大切に今年も感謝の心を持って、病気に困っている患者さんのために全身全霊で「薬づくり」を通じ、社会に報恩していきたいと思っています。
今年が皆さまやご家族にとって、実り多い年でありますよう祈念しています。

京都薬品工業株式会社

京都市中京区西ノ京月輪町38
Tel.075-802-3371 
http://www.kyoto-pharm.co.jp