賛同企業代表者 文化人 特集・未来へ受け継ぐ
経済面コラム

文化がつくる未来

- 2025元日 賛同企業代表者メッセージ -

内田 隆

「食」と「農」の大切さ

内田 隆
京都青果合同株式会社 代表取締役社長

2024年6月、農業の憲法ともいえる「食料・農業・農村基本法」が四半世紀ぶりに改正されました。ロシアのウクライナ侵攻により食料安全保障への関心が高まる中、国内においても市場の縮小と生産者の減少、高齢化が進み、新しい食料、農業、農村の政策が必要になったためです。
国の「食料・農業・農村政策審議会食料産業部会」の委員をしていることもあり、さまざまな場面で発言していることですが、人の命は食べ物の命をいただくことでつながります。だからこそ「食」とこれを育む「農」が大切なのです。このことを理解すればおのずから感謝の心が生まれ、食品ロスも減らせます。また京都には季節の食材を五感で楽しむ食文化が受け継がれており、人の心に安らぎと和みを与えてくれます。
「食」と「農」への理解の輪を広めるため、京果では03年から産地のご協力を得て、京都市内の小学校を中心に農育・食育活動を続けています。また京都経済同友会でも「食と農を考える研究委員会」を新設し、一人でも多くの人が「自分事」として捉え今後の最善策を共に考えるよう活動を重ねてきています。
青果物の安定供給を担う卸売会社として、これからも多くの皆さまと力を合わせ、持続可能で心豊かな社会の実現に向けて、「食」と「農」の大切さを次世代へ伝えてまいります。

京都青果合同株式会社

京都市下京区朱雀分木町市有地 京都市中央卸売市場第一市場内
Tel.075-315-8212 
https://www.kyoka.co.jp