賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

日々の暮らしに「善」を追求し、自らの意志で生きる時代へ

- 2024元日 賛同企業代表者メッセージ -

中野博美

新しい社会的課題の
解決策

中野博美
京都きづ川病院 理事長

社会の近代化が進み、わが国では都市化の進展や核家族化・少子高齢化・高齢独居化、共有資産の空白化などにより、地域社会における人間関係が希薄になり、地域社会の求心力低下が進んでいるとされる。
官が施策を制定し、民が経済活動を通じ、社会的な活動をするはざまで賄い切れない社会課題の存在に関心を持つ集団が存在する。
古くは公益に活動するプロフェッション(専門職)という位置付けの職業集団で、弁護士、医師に代表される職業集団である。その要件は①系統的な学問体系をその背景に持ち、習得に時間がかかる。故にクライアントに対して権威を持つ②利他的公益的な事業を行う。故に公的なライセンスが発行されている③小集団を形成し、自ら内部規制を行う能力を持たなくてはならない、とされる。
さらに、新しい社会課題解決への活動として、基本的に対価を求めない、社会奉仕という位置付けの活動をする集団が登場している。自らの社会活動を通じて課題の解決を行うことをアピールし、関心を集めることで資金調達を行い、取り組みを進展させていく。地域社会の求心力を十分に向上させるために、社会奉仕による課題解決を活動の要にするのである。

京都きづ川病院

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