心と体の「Well-being」

川村明緒
医療法人仁愛会 川村産婦人科 副院長

健康を考える上で、心と体は切り離せないものです。心の不調が体の不調につながり、その反対もまたしかりです。だからこそ、日々の生活の中で、心と体が元気になる習慣を心がけることが大事になります。
毎日過ごす場所はほとんどが家庭と職場。そこで安心して過ごせることが重要です。自分の都合だけで動くのではなく、周りの人の状況も理解し、日常を作り出していくことで、お互いを尊重し合える世の中が実現します。
夫婦で言うなら二人で同じことをするのではなく、お互いに不得意な部分を補い合うことが本当の協力なのではないでしょうか。そんな親の行動を子どもはいつも見て育ちます。家庭でお互いを尊重できるようになると、職場での意識も変わります。お互いの仕事を尊重し、不得意な部分を補い合えるような職場環境を促進していくことが重要だと考えます。
ウェルビーイング（＝Well-being）とは、精神的・社会的・身体的に満たされている状態のことです。いきなり全てを満たすことは難しいですが、まずは、家庭から心と体が元気になる習慣を実践してみませんか。
当院では「女性ヘルスケア」専門の外来を設け、全ての女性を支える「かかりつけ医」を目指しています。女性の生涯の心と体のWell-beingを支援し、正しい知識と情報の啓発に取り組んでいます。誰かに聞いてもらうだけでも、ずいぶんと楽になるものです。