賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

日々の暮らしに「善」を追求し、自らの意志で生きる時代へ

- 2024元日 賛同企業代表者メッセージ -

金子直樹

交流こそが平和をつくる

金子直樹
オーシャン貿易株式会社 代表取締役社長

紛争と災害が相次いだ1年でした。2年目を迎えるロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘。また2023年2月にはトルコ・シリア地震、9月にはリビアを大洪水が襲い、いずれも多くの犠牲者が出ました。
生鮮食品や花卉類の輸出入に特化した商社のわが社にとって、戦争や自然災害はビジネスに大きく影響します。サーモンの加工を委託していたウクライナの水産会社は戦禍に巻き込まれました。トルコにも水産関係の取引先があり、わが社は両社に支援金や寄付金を送り、復興を支援しました。
昨年は、東南アジア、欧米など8カ国を訪れ、新規顧客の開拓に奔走。ビジネスは順調でしたが、行く先々で紛争や災害が人々の暮らしに黒い影を落としていることを実感しました。日本国内では食品などの値上げが相次ぎ、為替相場も日米の金利差から異常な円安が続いています。
わが社は、福島第1原発の処理水問題の影響で輸出がやや減少したものの、インバウンド(訪日客)効果などから国内需要が堅調で、結果的に好成績を収めることができました。
本年も紛争や地球温暖化の影響などが予測されます。文化も歴史も、暮らしのあり方も異なる海外の人々とビジネスを通じて交流を積み重ねていくことが世界平和につながると確信します。

オーシャン貿易株式会社

京都市中京区六角通烏丸東入堂之前町254 WEST18 4階
Tel.075-255-3300 
https://www.oceantrading.co.jp/