文化がつくる未来
- 2025元日 賛同企業代表者メッセージ -
多難な時代に
「三方良し」の精神こそ
金子直樹
オーシャン貿易株式会社 代表取締役社長
紛争や災害が相次ぎ、物価高騰、政治的分断と多難な時代を迎えています。生鮮食品や花卉類の輸出入に特化した商社のわが社にとって、こうした国際情勢はビジネスに大きく影響します。
昨今の為替相場の急激な変動は、常に注視しながら立ち向かうしかありません。異常な円安で、主力の北欧産サーモンをはじめとした輸入に偏れば危うく、輸出とのバランスが課題です。このため、東南アジアなど約20カ国に向けた鮮魚や和牛、酒、調味料といった国産食材の輸出にも力を入れ、リスクヘッジに努めてきました。
いま海外では、コロナ禍を脱した外食需要の回復を背景に和食が注目されています。インバウンド(訪日客)の急増で海外の人々が実際に日本の食に触れ、ブームに拍車がかかっているようです。
政府は農林水産物・食品の輸出拡大を目指し、2025年は2兆円、30年には5兆円とする目標を掲げています。食料の多くを海外からの輸入に依存する日本ですが、食料安保の観点からも輸出増は国内の生産者を育て、食料自給率の向上につながります。
刻一刻と状況が変わる中、優れた商品を見いだし、調達するのが貿易ビジネスの醍醐味です。「三方良し」(売り手良し、買い手良し、世間良し)の精神で、知恵を絞り、より良い未来に挑戦し続けます。
オーシャン貿易株式会社
京都市中京区六角通烏丸東入堂之前町254 WEST18 4階
Tel.075-255-3300
https://www.oceantrading.co.jp/