文化がつくる未来
- 2025元日 賛同企業代表者メッセージ -
集積と共有
大垣守弘
大垣書店グループ 代表取締役
弊社は「地域に必要とされる書店でありつづけよう」を社是に掲げ日々活動しています。書店という事業を次の世代にどうつなげていくか、試行錯誤が続いています。
そんな中、昨今は技術の発展に伴い利便性の向上が目覚ましく、私どももその恩恵を十分に受け、活用させていただいています。ただ、私たちはそれにだけ注目するのではなく、「日常生活の豊かさ」にも目を向けていくべきと考えています。リアル店舗を運営する以上、人と人、地域との関わりが不可欠で、生活の延長線上に自然とあるか、誰もが入りやすい環境になっているかといったことがとても大事です。
本という知恵・知識の集積を作り世に出していくこと。それを自由に選択し、手に取れること。それ自体を気軽に楽しめる環境があること。まさに「集積と共有」であり、日常生活の豊かさと言えるでしょう。昨年弊社が創刊した雑誌「KYOTOZINE」はまさにその目的を持って制作しています。そして、その連続こそが文化や知恵を未来につないでいく重要な活動だと信じています。この雑誌を舞台にさまざまな可能性や未来につながるように生かしてまいりたいと思います。
また、書籍の情報だけでなく、リアル店舗があることを生かした体験やイベントなど、書店という環境はまだまだ活用の余地があります。これからの書店も楽しみにしてください。
大垣書店グループ
京都市北区小山西花池町1-1
Tel.075-468-1800
https://www.books-ogaki.co.jp/