賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

新たな暮らしの実践へ

Practice of new life

- 2022元日 賛同企業代表者メッセージ -

森島朋三

新しい世界を
創出するために

森島朋三
学校法人立命館 理事長

京都には大学が集積し、「大学のまち」「学生のまち」と言われて久しい。実際、ノーベル賞受賞者や世界的に著名な研究者を数多く輩出していることを含め、他都市の追随を許さない。
そのような由緒ある京都に、1998年「大学コンソーシアム京都」が設立された。全国に先駆けた単位互換や学生祭典を実施、大学の市民開放など多彩な連携事業にとどまらず、京都地域全体の発展に資する大学間連携組織の拠点となった。
そこから20年を経た今、新たに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」実現に向けた事業に取り組むのはいかがだろうか。先ごろの国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は、先進国と新興国との間に大きな溝があることを露呈した。しかし、私がもっと深刻だと思うのがこの問題に関する世代間の意識差である。グレタさんらのムーブメントも大人たちの消極さの前ではろうそくのともしびのようだ。
カーボンニュートラル実現に向けた京都での学生ムーブメントは、これからの段階である。それならば、大人たちの責任として学生とともに「カーボンニュートラル大学コンソーシアム」なるものを創生できないだろうか。京都に生まれ、京都に育てていただいた立命館も、その発展に貢献したい。しかし、主体はあくまでも未来の主人公、学生である。あとは行動するのみだ。

学校法人 立命館

京都市中京区西ノ京朱雀町1
Tel.075-813-8300 
http://www.ritsumei.ac.jp/