新たな暮らしの実践へ
Practice of new life
- 2022元日 賛同企業代表者メッセージ -
ペイ・フォワード(恩送り)
戸島耕二
株式会社増田医科器械 代表取締役社長
「情けは人のためならず」という言葉がある。
情けをかけても、結局相手のためにならないという解釈は間違いで、「人に対して情けをかけておけば、巡り巡って自分によい報いが返ってくる」というのが本来の意味である。
いじめを乗り越えた女子高生の手記を読んだ。折れそうになる心を支えてくれた家族、励ましてくれた友人に感謝し、彼女は言った。「私がそうされたように、友人一人一人を大切にしていきます」と。ふと、日本に古くからある「恩送り」という言葉を思い出した。
助けや優しさをくれた相手に何らかの形でお返しする「恩返し」ではなく、自分が受け取った思いやりある行為を第三者に受け渡していく「恩送り」は、いわば「恩のバトンリレー」である。英語では「ペイ・フォワード(Pay it Forward)」と呼ばれ、ボランティア精神を表す言葉として使われているようだ。
恩を受けた人に報いるのは人の道であろう。加えて、励まされた人が人を励ませる人に成長することが、真の「報恩の道」であると思う。人の「生きる力」を引き出した分、自分の「生きる力」も増していく。利他と自利の一致である。それが社会を良くする道につながると思うものである。
株式会社 増田医科器械
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