カーボンニュートラルに
挑む

園田修三
福田金属箔粉工業株式会社 代表取締役社長

昨年は、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が地球表面の温度上昇にもたらす仕組みを解明し現在の気候変動予測の基礎を築いた功績から、真鍋淑郎博士がノーベル物理学賞を受賞されるというニュースがありました。国連で採択された持続可能な開発目標（SDGs）にも気候変動への対策が示されているように、大気中の二酸化炭素濃度の上昇を抑制することは全世界共通の目標となっています。
日本では、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が経済産業省から発表され、その中には、自動車などの輸送機器の電動化（EV化）をより一層加速することが掲げられています。弊社が提供する非鉄系の金属箔・金属粉は、電子機器、機械部品、塗料や触媒など、社会のさまざまな場面で使用されている基礎的な素材ですが、自動車エンジンに使用されるものも多く、EV化による急速な需要構造の変化を予想しています。
弊社は、省資源・省エネルギーの取り組みをさらに進めるとともに、「カーボンニュートラル実現に向けた可能性の追求」を社の方針に加え、その実現のために世界で行われるさまざまな挑戦に、より薄く、より微細な金属材料を創造する「メタルスタイリスト」として、貢献してまいります。