尊ぶ・対話する・
共感する・行動する

和田　環
学校法人ノートルダム女学院 理事長

新型コロナウイルス感染症に振り回されたまま2022年を迎えることになりました。パンデミック（世界的大流行）は、世界の政治・経済・社会に計り知れない影響を与えています。今後の予測も不能な中で、それでも私たちは前向きに未来に向かって生きていきたいと思います。
それには、人と自分、物と自然のすべてに敬意を持って向き合うこと、心を込めて他者に耳を傾け、関わりから学び、真理を探求すること、心を開いて人と時代の要請に敏感な感性を持つこと、対話し、決断し責任を持って人々の幸せと世界平和のために行動することが大切です。
謙虚に、自分自身・他者・物・自然との関わりを尊び、味わい、向き合って対話し、真心から共感し、勇気と希望を持って行動するとき、すべてを包み、生かしてくださる大きな力である神に触れ、畏敬の念を持って生きることができるように思います。これこそが日本人が受け継いできた伝統に通底した生き方でもあると思います。
ノートルダム女学院ではこの四つの言葉を大切な行動指針として、簡単な説明を付け加えたしおりとし、全員が携帯しています。