コロナ禍とSDGsの中で

齋藤成雄
日新電機株式会社 代表取締役会長

明けましておめでとうございます。
2022年はコロナ禍が終息して、心安らかな年になることを祈念申し上げます。
約2年間にわたるコロナ禍との闘いや待ったなしのSDGs（持続可能な開発目標）対応など、人類の進化、発展に起因する重大な課題に直面している今、われわれは、これまでの生き方を顧みて、将来を考え、人類を含む地球にとっての新たな価値を意識して、思考や行動を大胆に変えていく必要に迫られています。
京都という街は伝統を守りながらも、絶えず時代に合わせて変化し続けてきました。 コロナ禍対応で進めたリモート化という大きな変化は、今後もDX（デジタルトランスフォーメーション）推進の一翼を担っていくことになるでしょう。しかし、リモートですべてが解決するわけではありません。活動の基本となる現場・現実・現象の「三現主義」を大切に、自らの六感を活性化させ、問題の本質をつかみ、活動することも重要と考えます。DXを促進し、一人一人の価値創出のための時間と知恵を生み出し、SDGsを中核とした事業活動に取り組むことで、地球にとって優しい新たな企業価値の向上につなげていけると考えております。
弊社においても、この歴史ある京都で、100年を越えて事業を継続する基となった企業理念は堅持しつつ、新たに顕在化した課題に対応するために、仕事のやり方や仕組みは大胆に変えていきます。