賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

新たな暮らしの実践へ

Practice of new life

- 2022元日 賛同企業代表者メッセージ -

鈴木順也

Situation Awareness
(状況認識)

鈴木順也
NISSHA株式会社 代表取締役社長

昨年の11月、新型コロナウイルス感染拡大以降、1年9カ月ぶりに海外(アメリカ)に出張しました。毎月出張の時代と比較すると、バゲージのパッキングなど準備段階で勘が鈍ったと感じました。動き出すと本来のペースに回復しました。
気になるコロナウイルスは、情報収集と常識的な感染対策を講じて行動すれば、リスクは最小化すると実感しました。現代では経済や社会の不確実性に対して、最良の解決策となるよう思考し行動するかが勝負です。相反する選択肢が提示されたとき、単に二者択一ではなく矛盾を抱え込んででも前進する場面が増えるでしょう。
サスティナビリティーは、長期視点で社会課題解決の目標を掲げ、これを現在にバックキャスト(逆算)し、「今」行動することを求めます。短期の成果が出にくいことが多く、投資の合理性や納得感が議論となります。理念と現実の対立もしばしば話題になります。始めないと何も起こりませんが、リスク査定を忘れてはいけません。
今回の出張では不測の事態に備え、ミリタリー出身で警護の資格がある友人が全旅程に同行しました。周囲の異変に対応するためには、状況認識が肝要といいます。状況認識とは知覚、理解、予測のプロセスで、特に予測は「このまま放置するとどうなってしまうか」を見通すことです。私たちの仕事にも当てはまる概念ではないでしょうか。

NISSHA株式会社

京都市中京区壬生花井町3
Tel.075-811-8111 
https://www.nissha.com