賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

新たな暮らしの実践へ

Practice of new life

- 2022元日 賛同企業代表者メッセージ -

土井健資

古き良きものの中から
新しいものづくりを

土井健資
株式会社土井志ば漬本舗 代表取締役社長

コロナ禍で失いかけた「希望」。ワクチンの開発により、長いトンネルから光が差し込む、今日この頃。しかし、自粛が続く中で生活が変わり、人出は元には戻っていない。京都を訪ねる観光客はいまだに少ない。また、物を売るには対面販売で、商品を説明して納得して買う時代から、ライフスタイルが変化しネット販売などが中心となり、お店を構えた商売が今まで通りにはならない。古き良きものを守りながら、どのように対応し、枠にとらわれず「進化」を遂げるのか。苦悩の日々。
創業は1901(明治34)年。大正、昭和、平成、令和の時代と受け継がれた京名物「志ば漬」を守り伝えることが、今の私の使命だと考えている。ポンコツになりかけていた頭を使い、日々新しいことにチャレンジすることは体力・気力が大切だと痛感し、早寝早起きを守って自制している。
必ず、何かヒントがある。受け継がれた味や技を繰り返し検証し、問い、学び、知恵を磨くことで必ず新しいモノづくりにつながると信じている。創業時に書かれた120年前の伝書を振り返り、読み返しながら、社長就任とともに決めた経営理念は、「温故一新」。必ず、古き良きものの中から新しいモノづくりを成し遂げて社長としての職を全うする決意をしている。今でも伝書を読めば読むほど、ご先祖さまの知恵や工夫に驚いている。

株式会社 土井志ば漬本舗

京都市左京区八瀬花尻町41
Tel.075-744-2311 
https://top.doishibazuke.co.jp/