賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

新たな暮らしの実践へ

Practice of new life

- 2022元日 賛同企業代表者メッセージ -

宮嵜久朗

今「始末の精神」が
教えること

宮嵜久朗
株式会社大丸松坂屋百貨店 執行役員 大丸京都店長

大丸京都店は昨年、サスティナブルなアクションに向けた「しまつのこころ」という企画を立ち上げました。
「しまつのこころ」では、①選び方に新しいモノサシを②文化のバトンを次の世代へ③買い物上手は食べきり上手④もっとマイバッグを楽しもう―四つのテーマで商品の紹介をしています。
京都に古くから伝わる、モノを大切に無駄なく使い切ることを意味する「始末」という言葉とその行為は、日本人に脈々と受け継がれてきた素晴らしい「精神」の現れだと思います。「リニアエコノミー」はわれわれの暮らしを便利なものにした反面、大量廃棄による地球環境の悪化を招いたと考えると、今一度立ち止まって未来の暮らしについて考える「先人の大切な教え」でもあります。
京都という街そのものが「サスティナブル」と言えます。1200年の歴史が織りなす風趣ある景色や時を経て価値を失わない建造物の数々は観光都市として多くの人を魅了してやみません。これらを大切にし、現代を生きる私たちが心豊かに暮らす姿と重なってこそ、「光」を「観」る品格のある街と言えるでしょう。その前提となる地球環境がかつてない危機を迎える今、先人の暮らしの知恵に学びつつ、この街を未来に継承する、微力ながらそのお手伝いができればと考えています。

株式会社 大丸松坂屋百貨店

京都市下京区四条通高倉西入立売西町79
Tel.075-211-8111 
https://www.daimaru.co.jp/kyoto/