賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

新たな暮らしの実践へ

Practice of new life

- 2022元日 賛同企業代表者メッセージ -

堀川徹志

対面による
コミュニケーション

堀川徹志
学校法人京都外国語大学 理事長・総長

このたびのコロナ禍で、多くの大学がオンラインによる遠隔授業を取り入れました。従来、対面式を補うものだったオンラインによるコミュニケーションが中心的な役割を果たすようになったのです。私たちの日常生活においても、スマートフォンなどで気軽にメッセージを送ることができるようになりました。でも、これらの効率の良さを知る反面、どこか空虚さを感じている方も多いのではないでしょうか。科学技術がどんなに発達しても、真に心が通うコミュニケーションは対面方式、あるいは自筆によるということを、改めて認識させられたように思います。
京都外国語大学は本年5月18日に創立75周年を迎えます。創立者は戦争で荒廃した国土を前に、平和な世界を築くためには言語を通じた諸外国との相互理解が必要であると考えました。5月18日を創立の日に選定したのは、音声的に「ことば」と読めるからです。本学は創立以来、国と国、人と人を結びつけるコミュニケーション力を持った、世界の懸け橋として活躍できる人材の育成に取り組んできました。重視してきたのは、対面によるコミュニケーションです。
コロナ禍をきっかけに社会の変化が加速していますが、何事も変えていいもの、変えなければいけないもの、変えてはいけないものを判断することが肝要です。本学は、未来を見据えながら、それらを適切に判断し、世界平和に貢献する教育活動を続けていきたいと思います。

学校法人 京都外国語大学

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