賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

新たな暮らしの実践へ

Practice of new life

- 2022元日 賛同企業代表者メッセージ -

川村直行

女性活躍社会を支える
ヘルスケア

川村直行
医療法人仁愛会 川村産婦人科 院長

京都下鴨の地に先代が産婦人科を開業して今年で70年目を迎える。
産婦人科と聞くとまず出産を思い浮かべると思うが、実は婦人科領域も診療範囲は多岐にわたっている。例えば月経痛やPMS(月経前症候群)、更年期障害などのホルモンに関わる不調や、子宮がん検診やワクチン接種の実施など幅広い領域である。
最近は身体の治療だけでなく、「こころ」の治療も必要な場合が増えている。女性の社会進出や核家族化などからストレスを1人で抱え込むことが多くなり、それが身体に影響を与える。そういう場合はカウンセリングを含めた「こころのケア」も必要である。特に昨年はコロナ禍で自分を取り巻く環境の変化についていけず、体調を崩したり、うつ病を発症したりする方が増加した。
「女性ヘルスケア」の概念は日本ではまだ浸透していないが、思春期から老年期までのすべてのライフステージにおいて、女性特有の悩みや疾患を、個々の希望や体質に合わせて予防も含めてケアすることである。ひいてはそれが長期的に健康な生活につながる。当院では「女性ヘルスケア外来」を設け、出産を含めて女性の相談役になれるかかりつけ医としてのトータルヘルスケアを目指している。「女性ヘルスケア」の概念が広まることにより、今後、女性の活躍をますます期待したい。

医療法人仁愛会 川村産婦人科

京都市左京区下鴨高木町40番地
Tel.075-781-0029 
https://www.kawamura-lc.net/