動き続ける
企業グループを目指して

大垣守弘
大垣書店グループ 代表取締役

時代の流れを、水の流れに例えた言葉に「精出せば凍る間もなき 水車」というものがあります。冬の冷たい時期でも流れる水に沿って回転する水車は、決して凍ることがないといいます。転じて、厳しい時代であっても、時の流れに応じて懸命に心と体を動かしていれば、停滞することはない、といった意味になるでしょうか。
いま、社会はこれまでにないスピードで変化しています。近年、持続可能な開発目標がいわれるのも、この変わりゆく時代の先でも、その時代にふさわしい豊かな社会を実現しなければならないという気持ちの表れでしょう。
そのためには、今を生きる私たちが時の流れに応じて動いていなければなりません。自ら動きを止めてしまうことは、この流れの早い時代においては、もはや停滞ではなく、後退とも考えます。
私ども大垣書店グループは、これからもそれぞれの地域の皆さまに、本という文化をお届けし続けていくためにも、動きを止めることはできません。新しいスタイルの書店の提案やEC（電子商取引）事業・飲食事業の拡充などは、今の需要に基づいた私どもの動きであると自負しております。
若い人たちが希望を持って将来行き着くその場所へ、少しだけ先んじて待っていられるような、そんな企業グループを目指しています。