賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

次世代へ、美しい日本を

Beautiful Japan. To the next generation

- 2021元日 賛同企業代表者メッセージ -

佐竹力總

日本の食文化が
食料危機を救う

佐竹力總
株式会社美濃吉 代表取締役社長

今、世界では各地の戦争と干ばつなどの異常気候が続き、さらに新型コロナウイルス感染症が追い打ちをかけ「食」をめぐる格差、食料安全保障が話題となっています。世界の飢餓人口は約7億人に及び、20億人近い人々が食料不安にさらされています。また、「食品ロス」も社会的問題になっています。FAO(国連食糧農業機関)によると、世界の食品ロスは、年間13億トン、生産される食料の3分の1に相当します。日本の食品ロスも、コメの生産量に迫る年間612万トン(2017年度推計)に及ぶといわれています。
昨年10月、ノーベル平和賞に「食料こそ混乱を防ぐ最善のワクチン」として食料支援活動を担うWFP(世界食糧計画)が選ばれたことは、厳しい現実への危機感を象徴しています。
2013年12月「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。和食店では300種にも及ぶ包丁を巧みに使い分け、発酵やだしなど伝統の知恵を生かし、健康に良い「一汁三菜」の料理を提供、「素材を使い切る食文化」、「もったいないの精神」が世界の食料危機を救うと期待されています。
四季を愛でる心、その時その折のおもてなし、食材、技のハーモニー。日本の食文化こそ、世界に誇る成長エンジンなのです。

株式会社 美濃吉

京都市東山区柚之木町353-18
Tel.075-751-8881 
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