「人間中心」の
イノベーション

藤井秀也
株式会社日立製作所 京都支店長

新型コロナウイルスに罹患された方々、関係者の方々にお見舞い申し上げます。
昨年はこのウイルスによって人々の生活スタイルが大きく変容した大変な1年でした。
生活のさまざまな場面で「リモート」「非接触」「自動化」といったキーワードが注目を集めていますが、人々が不便、不自由だと感じることをデジタル技術で解決するようなイノベーションは今後さらに加速するでしょう。
このような社会の変化において、日立が最も重要だと感じているのは「人間中心」という考え方です。これまでの産業革命や、現在進行しているDX（デジタルトランスフォーメーション）など、テクノロジーによって私たちの生活は大きく変化してきました。また、今後はAI（人工知能）がイノベーションを推進する役割を担っていくでしょう。さまざまな技術が飛躍的に進化を遂げている時代だからこそ、社会の中心はテクノロジーではなく、「人間」であるということを忘れてはならないと思います。
私たち日立グループは、「ニューノーマル（新常態）」な世の中においてもこの「人間中心」の考え方を忘れずに、誰もが快適に、安心して、健やかに暮らせる社会の実現を目指して社会イノベーション事業に取り組んでまいります。本年もよろしくお願い申し上げます。