コロナ禍を乗り越え、
新たな取り組みを加速

岡田博和
TOWA株式会社 代表取締役社長

昨年は全世界で新型コロナウイルス対策が課題となった年でした。海外では移動制限もあり、売り上げの8割以上を海外が占める当社は、予定通り半導体製造装置や金型を納入できるのか不安でしたが、以前から海外子会社では自活に向けて、「コストセンター」から「プロフィットセンター」への転換を進め、人材育成も行っていたことが奏功し、生産や出荷に大きな遅れを出さずに済みました。
また、昨年は当社にとって「TOWA10年ビジョン」の達成に向けた第3次中期経営計画スタートの年でした。第2四半期から受注・売り上げが回復し、中間決算では当初の予想を上回る利益を達成することができました。
新たな取り組みとしては、中国の「ミドルレンジ」「ローエンド」市場をターゲットに価格を抑えた装置・金型の供給を開始し市場拡大を図るとともに、グループ全体で短納期対応に向けた生産体制の強化に取り組みました。また、当社のSDGs（持続可能な開発目標）実践事例を紹介したページをホームページに設け、社員研修も実施しました。コロナ関連では、従業員の感染リスクを減らしモチベーションを維持するための一方策として京都市の本社周辺の駐車場を確保し車通勤を可としました。
本年はこれらの取り組みを加速させ「世界のモールドプロセスをTOWAに！」の目標に向かって邁進してまいります。