賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム

次世代へ、美しい日本を

Beautiful Japan. To the next generation

- 2021元日 賛同企業代表者メッセージ -

武田隆男

「温故一新」
おかげさまで創業120周年

土井健資
株式会社土井志ば漬本舗 代表取締役社長

1901(明治34)年 2月5日。その日、手 作りの簡素な店舗 が完成し、自家で漬 け込んだ先祖伝来 の自慢の「紫葉漬」 をはじめ、木の芽な ど地元で採れる山 菜を加工して売り 始めた。他にも、菓子類、酒類、荒物などを店頭に並べ て販売し始めた記念すべき日である。
そして将来、「他にない大原だけの産物である『紫葉 漬』を街道名物にして旅人に商いすることはできないだ ろうか」と、初代清太郎が夢を描いた日でもあった。 その日から120年。創業以来、伝統の味と技は、京名 物「志ば漬」として認定され、看板商品として生き続け ている。
会社の顔ともいえるシンボルマークは、本来、実の部 分を下にしてぶら下がって成長する茄子を企業として のぶら下がりを避けるために、あえて実を入れ替え、立 てた茄子をマークにしている。この「逆さ茄子」こそ、真 っすぐに凛として未来に歩む姿勢と漬物一筋に邁進す る決意を示している。
明治、大正、昭和、平成、令和の時代、志は、それ ぞれの先達へと受け継がれ、今も探求心を持って時代 に寄り添ったものへ進化している。
私は、より確かな明日に向かって、古き良きものを学 び、今を語り、また夢を描く。
そして、次代へと志をつなぐ決意で今日を生きる。

株式会社土井志ば漬本舗

京都市左京区八瀬花尻町41
Tel.075-744-2311 
http://top.doishibazuke.co.jp/