コロナ禍の先にある
世界を見据えて

佐々木喜一
成基コミュニティグループ 代表兼CEO

新型コロナウイルスは教育の世界を大きく変えました。学校での「オンライン授業」の導入が全体の約5％にとどまる一方、われわれは「子どもたちの学びを止めない」ことを最優先に考え、双方向のやりとりができるオンライン指導体制を早急に構築しました。ただ、1年前の今日、こんな状況を誰が予想できたでしょうか。
これから子どもたちを待ち受けるのは「VUCA」（変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の略称）といわれる、正解がなく、先が予測できない世界です。そこで力強く生きていくには、何よりも自分の中に「確固たる軸」を持つことが必要です。そんな時代においては、自らの「志」に基づいた思考と行動こそが最大のよりどころとなるのです。
われわれは、将来どんな自分になって、社会のためにどのようなことを成し遂げたいかという高い志を持った「人財」の育成を2018年より推進しています。その実現のためには、子どもたちが思考力、判断力や表現力、さらに主体的に多様な人々と協働して学ぶ、といった「非認知型スキル」の重要性を理解し、身に付けねばなりません。
知識を詰め込んで良い成績を取り、高い偏差値の学校に進学することが幸せな人生につながるという時代は終わったのです。われわれは、従来の価値感ではない、これからの時代を見据えた「人づくり育成機関」としての歩みを加速させてまいります。どうぞご期待ください。