「頼もしき隣人たらん」の
精神で

畑　忠男
京都生活協同組合 理事長

京都生協は1964年、高度経済成長による物価の高騰などで暮らしに不安が募る中、「お互いに頼もしき隣人となりましょう」との呼び掛けで誕生しました。創立以来、助け合いの組織として、誰もが安心して暮らすことができる地域社会、持続可能な社会の実現に向けて取り組んできました。今、日本でも世界でも、地球温暖化や平和の問題、貧困、格差などの課題が山積しています。これらの課題解決に向けて、協同組合の役割発揮が期待されていると考えています。
昨年は新型コロナウイルスの感染が拡大し、社会や経済、私たちの暮らしにまで大きな影響が及びました。そのような中、京都生協が行う事業（宅配・店舗・福祉・葬祭・共済・電力）は日々の暮らしを支える生活インフラであるとの認識の下、感染防止の取り組みを徹底しながら事業を継続しました。
コロナ禍で「つながり」の大切さが再認識される中、「頼もしき隣人たらん」という京都生協の理念を大切にし、SDGs（持続可能な開発目標）の実現にも貢献していきます。そして何より、地域の皆さまの食を中心とした日々の暮らしをしっかりと支えていく決意です。本年もよろしくお願いいたします。