「現在をたがやし、
未来をはぐくむ」
- 瀧井傳一
- タキイ種苗株式会社 代表取締役社長
私たちが毎日食する野菜や癒やしを与えてくれる美しい花。種苗業はその源である種を扱うことを生業としています。
当社は創業より180年以上にわたり、「より良い種子の創造と安定供給により社会に貢献する」という企業理念の下、農園芸界の発展に寄与すべく取り組んでまいりました。
新しい品種の開発は、十年先の将来にどのようなものが求められ、世の中に受け入れられるのかを予測し、それに向かって自然を相手に一段ずつ進歩を積み上げていかなければなりません。また、農業を取り巻く環境が変化する中、人々や社会の要望に応えるべく夢のある優良品種を創造するとともに、その種を安定的に供給し続けることが当社の社会的責任であり、種苗業で最も大切な「信頼」に繋がります。
農業は自然と向き合いながら地道な作業を積み重ねることによって豊穣を得る営みであり、日本人の精神性や文化を育む上で大きな役割を果たしてきました。スピード優先の時代だからこそ、四季の移ろいを感じ、一つ一つの歩みを大切にする、日本人の根底に流れる心が以前にも増して重要になるのではないでしょうか。
豊かな食文化と潤いのある生活の実現のために、豊富な遺伝資源と確かな技術、そして農業への深い愛情を持って、これからもタキイは「現在」を耕し、「未来」を育んでまいります。
- タキイ種苗株式会社
- 京都市下京区梅小路通猪熊東入/Tel.075-365-0123
http://www.takii.co.jp
日々の暮らしに文化を感じて
- 岡部恒明
- 株式会社髙島屋京都店 執行役員店長
京都は伝統、文化、芸術の宝庫であり、私たちの日々の生活の面でも「衣・食・住」全てにわたり京都ならではのもので満ち、誇れるものばかりです。 旅行者も国内はもとより外国人観光客は、毎年史上最高を更新し増加の一途をたどっています。このような目まぐるしい日々の中で、過去から受け継いだ生活文化を現在から未来へとつなげていかねばなりません。髙島屋は、京都が創業の地であり、商いを始めて今年で187年目を迎えます。その時代の変化に対応し、常にお客さまの生活に寄り添い、商いを続けてきました。その中で、暮らしに息づく生活文化を代表する民芸や伝統工芸を通して、民芸そのものや伝統工芸に美を見いだす作家の展覧会や文化催事などを、日々の暮らしに身近な存在となるよう、商いとともに定期的な発信を続けています。京都の伝統産業やものづくりは、作り手の世代交代とともに、人の手のぬくもりに美しさや芸術的センスが取り入れられ、日常生活において身近に感じるような、新たな美や感性も加わってきています。これからも髙島屋は、「日々の暮らしに文化を感じて」いただけるよう、地域の皆さまとともに京都における生活文化を大切に、再興と進化、発展のためのお手伝いをさせていただきたいと考え、京都の伝統産業やものづくりのために貢献してまいります。
- 株式会社 髙島屋京都店
- 京都市下京区四条通河原町西入真町52/Tel.075-221-8811
http://www.takashimaya.co.jp/
京都の地に更に寄り添い
次の100年を
- 北川公彦
- 株式会社大丸松坂屋百貨店 執行役員 大丸京都店長
明けましておめでとうございます。
伏見の小さな呉服商から始まった大丸は「先義後利」の社是の下、昨年記念すべき300周年を迎えることができました。年頭にあたり、皆さまにあらためて深く感謝申し上げます。
2018年、新しい100年に向けた第一歩を踏み出す大丸のビジョンは、「くらしの『あたらしい幸せ』を発明すること」。これまで百貨店の役割とされてきた「ハレの日の楽しみ」をご提供することはもちろん、楽しみ方の多様化が進む今、まだ見えない潜在的なニーズに向けて、これまでにないモノやサービス、空間を追求していきます。
そして、大丸京都店は「大丸さん」と親しく呼んでいただいている地元のお客さまの日常に、もっと寄り添う存在に。また、京都を訪れたお客さまに京都らしさを感じていただけるように。これからの100年も京都の魅力を発信する場所として、私たち従業員一人一人が京都を愛する大丸だからこそできる「おもてなし」でお客さまをお迎えし、お客さまに心から喜んでいただける品ぞろえやサービス、施設など、お買い物を快適に楽しんでいただけるよう、環境づくりに努めてまいります。
本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 株式会社 大丸松坂屋百貨店
- 京都市下京区四条通高倉西入立売西町79/Tel.075-211-8111
http://www.daimaru.co.jp/kyoto/
エンパワーメントで
挑戦と飛躍を
- 岡田博和
- TOWA株式会社 代表取締役社長
世界的秩序や産業構造、経済が大きく変動する中、1979年の創業以来、私どもTOWAが「ものづくり企業」として育まれてきた京都の地もまた、大きな転換期を迎えています。
半導体産業におきましても、人工知能(AI)や、あらゆる機器がインターネットにつながる「IoT」時代の到来とともにイノベーション(技術革新)が進み、そのスピードは加速しております。
目まぐるしく変化する時代の中、TOWAは半導体樹脂封止プロセスに対し、理想の姿を常に追い求めてまいりました。時代は技術革新を望み、アプリケーションも急激な拡大方向にあります。特に昨今、IoT社会が現実のものとなり、無意識のうちにもわれわれの生活に浸透しつつあります。これは半導体なくしては実現し得ず、より一層の技術革新が要求されています。
このような環境下、当社が2014年に発表した「TOWA10年ビジョン」の第一次中期経営計画は想定以上の実績で終了し、2017年4月より第二次中期経営計画に入っております。「エンパワーメントで挑戦と飛躍を」をテーマに、社員の自主的・自律的な行動を促し、組織としてのパフォーマンスを最大化することを挙げております。
変えてはいけないTOWAの普遍的価値を堅持しつつ、時代の変遷とともに変えるべき箇所は躊躇なく変え、幅広く産業界・社会に貢献してまいります。
- TOWA株式会社
- 京都市南区上鳥羽上調子町5番地/Tel.075-692-0250
http://www.towajapan.co.jp
10年後の京都
- 齋藤 茂
- 株式会社トーセ 代表取締役会長
数年前、オックスフォード大学の教授が「10年後に消える職業」について論文を出しました。それに少なからずショックを受け、私自身も人に話したり、会議所でセミナーを開催したりしていますが、正直「本当にそんな時代が来るのか?」と半信半疑でした。しかし、車の世界に関してはどんどん自動化が進み、事故も起こらなくなり、実際に修理の仕事は縮小傾向にあります。レベル3まで自動運転技術が向上し、私の車も高速道路ではハンドルを握らなくても真っすぐ走ってくれます。今や囲碁、将棋で人間はコンピューターに勝てなくなり、証券会社や銀行でもどんどん人工知能(AI)が導入されて人の仕事を奪っています。
ただ、それは人間のために役立つものでなければ意味がありません。AIがAIのために働いていても全く意味のないことなのです。
京都には、千数百年にわたり受け継がれた歴史があり、一方で急速な技術の進化を支える多くの最先端企業があり、うまくバランスの取れた町であると言えます。多くの観光やビジネスに訪れる人に対して、歴史・文化でおもてなしをする一方、それをうまくやるための手法としてAIを使うといったようにバランスが取れれば、京都は10年後も皆さまに愛される都市であり続けることができると思います。
- 株式会社 トーセ
- 京都市下京区東洞院通四条下ル/Tel.075-342-2525
http://www.tose.co.jp/
120年の「想い」を込めて
- 小林達生
- 東京海上日動火災保険株式会社 理事 京都支店長
弊社京都支店は、今年12月15日をもって支店開設120年を迎えることとなります。これもひとえに京都のお客さま、代理店の皆さま、各自治体や金融機関の皆さまのご理解とご支援の賜物であり、あらためて心より感謝申し上げます。
弊社は1879年の創業以来、「お客さまの『いざ』というときにお役に立ちたい」という想いとともに歩み続けてきました。形のない保険という商品・サービスを提供するわれわれの仕事は、欧米では「people’s business」と呼ばれ、人と人とが創り上げる信頼が全てといっても過言ではありません。人口動態の変化、人口知能(AI)や自動運転などテクノロジーの進化、グローバル規模での気候変動など、大きな事業環境の変化の下でも、「お客さまの信頼」をベースとし、世の中になくてはならない存在となるため日々活動をしていきたいと考えています。
昨年7月には京都府と「地域活性化に関する包括連携協定」を締結し、培ったノウハウ・スキルを生かし、当地京都でさまざまなチャレンジをしている方々を支援させていただいております。今後も120年の感謝の「想い」を込めて、各自治体や金融機関、保険代理店など地域の皆さまと連携し、お客さまをお守りする取り組み〔自転車保険義務化対応、事業継続計画(BCP)策定支援、インバウンド対応、海外進出支援など〕を実践することで「京都創生」に貢献してまいります。
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 京都支店=京都市下京区四条通麩屋町西入立売東町22/Tel.075-241-1151
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/