持続的な発展

塚本能交
株式会社ワコールホールディングス 代表取締役会長

国内経済は引き続き、輸出の低迷と内需の鈍化から低成長が予想されています。
国内消費は、本年開催の東京オリンピック・パラリンピックによる一時的な景気の上昇が見込まれるものの、企業や個人消費は昨年の消費税再増税や、相次ぐ自然災害による消費マインドの悪化など、慎重な姿勢をみせています。
このような状況の中、「第4次産業革命」といわれるデジタル・IT技術革新の波が押し寄せており、消費活動を支える世代が変わり、消費に対する価値観も大きく変化しつつあります。今後も持続的に発展するには、これを上回るスピードとダイナミックさを持って変革を進める必要があります。
また、いつまでも愛される企業になるためには、多様化するお客さま一人一人と真摯に向き合い、生活者視点を持って、それらの期待に応えていくことが重要だと考えます。その行動をし続ければ、お客さまとの信頼関係もさらに深まるはずです。
今後も創業以来の「世の女性に美しくなって貰う」という当社の目標の実現を目指し、新たなライフスタイルや価値を創造することで、広く社会に貢献してまいります。