挑戦をもっと自由に
創立120周年を迎えて

森島朋三
学校法人立命館 理事長

今、AI（人工知能）時代における教育とは何かが問われています。立命館の強みの一つは、小中高大、そして大学院まで一貫して先進的かつ特色ある教育を展開していることです。この強みを生かし、ユニークなバックグラウンドや考え方、高い問題意識や能力など、学生が持つ個性を見つけ出したい。今必要なことは「個性をとがらせ、伸ばすこと」であると確信しています。
2020年、立命館は創立120周年を迎えます。建学の精神「自由と清新」に基づき、その時代に社会が要請する課題の解決・改善に貢献すべく、さまざまな課題に挑戦してきました。現在、2030年までを見据え、「挑戦をもっと自由に」をビジョンワードに掲げ、未来像を描く「R2030」事業計画（チャレンジ・デザイン）の検討を進めています。人類に共通する課題の解決に向け、教育・研究、学校法人経営の在り方を含めて、これまでの延長線上ではない、思い切った未来を描きたいと考えています。
京都に生まれ、京都に育てていただいた立命館は、京都の発展に貢献したいと思っています。多くの外国人観光客が訪れる古都・京都、課題山積は事実ですが、これをチャンスと捉え、真の観光都市京都を目指し、学生の持つパワーや知恵を生かして、新たな挑戦に取り組んでまいります。