京都を世界の王朝に

福井正憲
株式会社福寿園 代表取締役会長

地球自然と地球人をどう統治していくかを考えるべき時期と思う。国境を超えるIoT（モノのインターネット）やAI（人工知能）時代に、国という単位で地球を統治することが果たして正しいのかを考えるべきと思う。
今から25年ほど前国際的奉仕団体ライオンズクラブ国際協会の国際理事として、世界195カ国140万人の会員を組織する、地区およびクラブ行政担当委員会の委員長を務めた。会員数によって地区が組織されていたが、「奉仕は人から地球そのものに奉仕するべき」と思い、地球を地区数で分割し、太平洋の真ん中も奉仕を担当するクラブをつくるべきだと米国本部事務局に要求したが、残念ながら議案資料を作ってくれなかった。
「国」といってもさまざまで、人口14億人の国（中国）もあれば、1万人の国（ツバル）もある。3千万人のクルド人は国が無い。今こそ国の概念を捨て、国を超えIoT やAIの情報共有、通貨不要、顔認証の新時代における、地球自然と地球人の統治のあり方を、お茶を飲みクリーンな頭で考えてほしい。
昨年に行われた、厳粛な天皇陛下の即位の礼は、世界の人々からの日本国に対する敬意を大いにもたらしたと思う。日本の中心・京都は明日の世界の中心として、国を超え輝く存在になってほしい。