新たな潮流に
真正面からチャレンジ

藤井秀也
株式会社日立製作所 京都支店長

現在、世界では大きな変化が生じていることを、多くの皆さまが実感されていることと思います。例えば、デジタル化が加速し、生活がより便利になる一方で、サイバー攻撃や情報セキュリティーなどの脅威が高まりつつあります。また、政治・経済のグローバル化が進む中、地政学リスクも顕在化しています。さらに、地球規模の環境破壊や気候変動、先進国の高齢化などの社会的課題も複雑化、深刻化するなど、世界は新たな局面を迎えています。
このような世界の変化を背景に、国連がSDGs（持続可能な開発目標）を掲げ、日本政府もSociety 5.0（第5期科学技術基本計画）を提唱したことは、今後の人類の発展に向けた大きな変化であり、日立はこの新たな潮流を次の飛躍のチャンスと捉えて、真正面からその達成や実現に取り組んでまいりたいと考えています。なぜならば、SDGsやSociety 5.0が目指す、より豊かで持続可能な社会づくりは、日立が創業以来受け継いできた「優れた自主技術・製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念、そしてそれを体現して現在展開を加速させている社会イノベーション事業と共有し得るものであるからです。
不確実性が高まる時代であるからこそ、お客さまや社会に寄り添い、技術でそれらの課題を解決し、社会の発展に貢献するという日立の原点がますます意味を持つものと考えています。