思い描く、未来へ
drawing the future of tomorrow
- 2020元日 賛同企業代表者メッセージ -
未来志向で「忘れる」
鈴木順也
NISSHA株式会社 代表取締役社長
私たちの京都では、古き良き伝統や文化を忘れるべきではないという指摘が常にあります。私自身もこれを意識しており、大切なことは忘れないように心掛けています。
一方、変化が著しい世の中で生存し続けるためには、あえて「何を切り捨てて過去に置いていくか」と「何を新たに得て自分のものにするか」が両立するよう思考し行動するよう努めています。
これは、自らが保有すべきさまざまな能力・見識や経営資源の新旧の組み換えのためであり、意図的に変化を起こさないと環境の変化に乗り遅れるという危機感によるものです。
したがって、決して古いものに敬意を払わず粗末に扱うということではなく、その価値を冷静に見極めながら残すか残さないかを決定することが重要です。残さないと決めたものが後年になって「残しておけばよかった」と後悔することは、まずありません。逆に残すと決めたものの、「結局必要ではなかった」と結論づけることは、たまにあります。さらに、その時は重要性に気付かず入手しなかった能力が、後になって「持っていればよかった」と反省することは意外に多いと思います。
意図的に忘れてしまうことは未来志向であり、しかし実は肝心なことは脈々と継承されているものではないでしょうか。
NISSHA株式会社
京都市中京区壬生花井町3
Tel.075-811-8111
https://www.nissha.com