蓄電のニチコンが
思い描く未来

武田一平
ニチコン株式会社 代表取締役会長

地球温暖化の進行に伴い、世界中で頻発する異常気象や資源の枯渇など、環境問題が深刻化しています。この解決なくして、持続可能な社会は築き得ないといえます。
ニチコンは、より良い地球環境の実現に努め、価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献することを経営理念に掲げ、創立当時からのコンデンサー事業や電源事業とこれまで培ってきた高度な技術を融合し、エネルギーの安定供給と環境保護の両立に向けた「NECST（Nichicon Energy Control System Technology）事業」を立ち上げ、蓄電システムなどの製品を次々と市場導入してきました。
資源の乏しい日本において有用な、再生可能エネルギーを蓄えて使うことや、EV（電気自動車）を太陽光発電で走らせることなど、さらなるカーボンフリーの提案をしています。またEVの普及が進めば、搭載された電池が巨大な蓄電池を兼ねることになり、街全体でエネルギーの融通を可能にするスマートシティや仮想発電所など、化石燃料に頼らない社会の実現につながります。
昨年の千葉県の大規模停電では、EVなどから電気を取り出す、可搬型給電器「パワー・ムーバーⓇ」を活用いただき、安心・安全をお届けすることができました。
ニチコンは今年8月1日に創立70周年を迎えます。蓄電のエキスパートとして持てる技術にさらに磨きをかけ、皆さまに感動いただける新たな価値を創造してまいります。