賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム 未来を思い描く

思い描く、未来へ

drawing the future of tomorrow

- 2020元日 賛同企業代表者メッセージ -

武田隆男

身の丈を意識するのは
自身を輝かせる美徳

武田隆男
武田病院グループ 会長

新たな年を迎えるにあたり、われわれ日本人の美徳についてあらためて考えたいと思います。
「身の丈を知る」「分相応」「分を弁える」、いずれも幼少の頃から聞かされた言葉です。近頃はあまり使われなくなってきたようですが、金言であると思います。これをあえて現代的に解釈すれば「自己分析と最適化」「慎ましさの美徳」、そして「自覚」がポイントになるでしょうか。
昨年は「身の丈」が大きな問題として取り扱われました。われわれからすれば、この言葉がマイナスなものとして扱われるのには違和感を覚えます。現実の身の丈は都合よく伸びるものではありませんが、比喩としての身の丈は異なります。努力で伸ばすことも大きくすることもできます。身の丈に合わせるということは、己を知り、正しい選択をすることであり、決してさげすんでいるわけでも現状維持を促しているわけでもないのです。
どのような分野であれ現状の自身を正確につかむことはとても重要です。その上で身の丈を伸ばす努力をし、最上の選択をしていただきたいと思います。私たち日本人が大切にしてきた美徳であり、自身を輝かせるためにとても重要なことだと思います。
そしてもう一つ、相手のことを大切に考える「思いやりの心」を持ってください。周囲の方あっての社会です。きっと明るい未来が開けると思います。

武田病院グループ

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