今年も「善と和」の心で
新薬開発に挑戦します

北尾和彦
京都薬品工業株式会社 代表取締役社長

令和になって初めてのお正月をお祝いするとともに、今年の皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
令和の意味は「麗しい和」、すなわち「善と和」で、それを実行し可能にするためには強い意志が必要だ、と国文学者の中西進先生は述べておられます。
今年は待望の東京オリンピックが開催される記念すべき年である一方、世界には自国の利益のみを追求する自国第一主義が蔓延し、大変危惧すべき状況にあります。今こそ、日本が令和の意味「善と和」を世界に向けてアピールすることが大切で、一人一人の小さな行動がやがて大きな平和への力となっていくと考えます。
当社の社是は「和親協力、誠実報恩」ですが、製薬会社としても「善と和」を遂行するには、病気で苦しんでおられる患者さんに希望を与え助けたいという強い意志が必要です。新薬研究には、このような善の気持ちと、それを創製するために日々努力を重ね協力していくという和の心が必須です。そして一人でも多くの患者さんから「このお薬のおかげで命が助かった」ということを聞くことが私どもの大きな喜びです。
今年も「善と和」で患者さんに希望を与える新薬を創るという強い意志を持って、古都・京都でたゆまぬ挑戦をしていく決意です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。