京都の「こころ」を
伝えられる人に

林　惠子
京都ブライトンホテル 総支配人

京都ブライトンホテルは御所西にたたずむ小さなホテルですが、ご宿泊、レストラン、ご宴席、それぞれでお迎えするお客さまは年間約40万人近くになります。そしてその半数以上が地元のお客さまです。日本文化の担い手である地元の多くの方々とのご縁をいただくことで、私たちは日々、京都の「こころ」に触れる体験をさせていただいています。
お打ち合わせに訪れた際に拝見する、誰もいない早朝の寺院の庭や、文化財である家で日々生活を営んでおられるご当主からお話を伺いながらいただく一服のお茶、美術館で見るような工芸品がその手から紡ぎ出されるのを目の当たりにする瞬間。京都の日常にある当たり前のあれこれに、感動や驚き、感銘を受け、京都の「こころ」を学ばせていただいています。そしてそのたびに、観光で訪れられたお客さまにも同じ体験の機会をお届けしたい、と切に思うのです。
一人一人のスタッフがその貴重な体験から学び、プランニングしてお客さまにお返ししていく、京都に育てていただいたブライトンだからこそできるサービスを生み出し、世界のお客さまに提供することで、京都の真ん中にあるホテルの役割を果たしたい。
目指すは、京都のコンシェルジュ。京都の「こころ」を伝えられる人を育て、ホテルづくりをしてまいります。