デジタル化の時代に思う

白波瀬 誠
京都中央信用金庫 理事長

近年、AI（人工知能）や金融とITが融合したフィンテックなど、ＩＣＴ（情報通信技術）を駆使した金融サービスの進展により、金融機関を取り巻く環境は大きな変化を遂げております。当金庫でもロボアドバイザー導入や、キャッシュレスへの対応など、新たな金融サービスの提供に積極的に取り組んでいますが、デジタル化が進むにつれ、お客さまと直接お会いする機会が少なくなっています。非対面チャネルの充実、利便性の向上は進めていますが、このような時代であればこそ、来店いただいたお客さまを、おもてなしの心でお迎えすべきと考えています。
当金庫は、昨年12月に太秦支店を新築オープンいたしました。当支店はコンシェルジュが出迎え、くつろいだ雰囲気の中でお話を伺い、資産運用のアドバイスや課題解決の提案を行うなど、これまでにない営業スタイルでご来店いただいたお客さまをおもてなししています。
当金庫はデジタル化の流れの中でも、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています。多様化するニーズにお応えするためのコンサルティング能力はもちろん、お客さまの心に響く応対ができる思いやりに満ちた職員の育成を目指しています。
皆さまのおかげをもちまして、当金庫は本年創立80周年を迎えます。これからも地域の皆さまとともに豊かな未来を創造してまいります。