賛同企業代表者 文化人 対談シリーズ
経済面コラム 未来を思い描く

未来へ受け継ぐ
〜次世代のメッセージ〜

inherit to the future

- 2019元日 賛同企業代表者メッセージ -

佐竹力總

料亭文化の
継承、発展のために

佐竹力總
株式会社美濃吉 代表取締役社長

2013年、日本の食文化がユネスコの無形文化遺産に登録されて以来、世界各地の日本料理店は倍増する勢いで、すでに14万店に達しました。和食の人気はますます高くなっています。
一方、京都市では、京料理、花街文化、きもの文化などを「京都をつなぐ無形文化遺産」に指定して、伝統文化の継承、発展に尽力されています。そうした文化遺産の魅力を人々に伝える場が料亭であり、長い年月、料亭文化を支えてきた店が京都には数多くあります。
料亭の本分は、磨き抜かれたしつらいの下、丹精込めた懐石料理をお客さまに賞味していただくことにあります。この宴席を彩るため、市内の花街から芸舞妓さんを招き、艶やかな邦舞や邦楽を披露して、おもてなしに花を添えます。ところが、料亭の「おもてなし」には、厳しい風俗営業法の制約があるのです。芸舞妓さんによる「おもてなし」が、風営法における「接待」に該当するとされ、府の公安委員会の営業許可がなければ、料亭の宴席に出ることが認められません。
あくまで料亭は、料理を提供することが主であって、接待は座を盛り上げるための添え物です。従って、接待中心の業界とは、基本的に事業の形態が異なるのです。
美濃吉は、多くの料亭の先人たちが受け継いできた伝統と文化について発信し続け、継承、発展していけるように今後とも微力を尽くしてまいりたいと考えています。

株式会社 美濃吉

京都市東山区三条通白川橋東入ル3丁目夷町166
Tel.075-751-8881 
http://www.minokichi.co.jp